約 2,307,738 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/777.html
斬馬刀という言葉がある 文字通り馬すら切断出来そうな程大きな刀の事だ そこからもじって、鬼を切れそうな刀は「斬鬼刀(鬼太刀)」、戦車を切れそうなのは「斬車刀(注1)」というわけだ 同様に「斬姫刀」という言葉が、あまり一般的ではないが使われる事がある 那俄世 源八郎 稀代の刀匠であったが、彼の最高傑作はまさにその「斬姫刀」であると伝えられている つまりは武装神姫を斬る為の刀だ 「鬼葬」あるいは「姫葬」・・・いずれにしてもその為に作られ、使われるのが「銘刀」であるならば、 「鬼奏」あるいは「鬼操」の為に作られ使われるのが「魔剣」であろう 神浦 琥珀 神姫の為の魔剣を打つ事が出来る、現在唯一の「ナイヴスロッテ」 鳳凰杯決勝リーグ第二試合・・・ この闘いは 二人の刀匠の闘いでもあった 鳳凰杯編 「器創、鬼奏、姫葬・・・即ち競う」 翠と白の刃が、舞う はなから小細工を弄するつもりは、クイントスには無かった 携えるは『鳳凰』彼女の音速剣を無制限に使用可能にする、『不壊の刃』だ だが、武器の優位に頼んで勝ち切る事は今のクイントスには不可能だった 那俄世 源八郎の・・・斬姫刀 そして使い手は「白い翼の悪魔」・・・!! 今大会のレベルの高さを象徴するひとりである 「どうやって位置を!?」 残影と虚像、特殊ステルスシステムを駆使して隠れる『ミチル』の位置を把握出来たのはこの攻撃で二度目、ただし、有効打は与えられない様だが 『下がって!もう一度仕切りなおすのだ!』 落下するクイントスの剣が空を切る マスターと神姫の連携は・・・かなり悪くない (それにしても・・・かすりもしないとはな・・・) クイントスはかなり疲弊していた 視力で捕らえる事が不可能な相手を、気配と音だけで裁いている訳だが、絶対に回避が不可能なタイミングで来る事と、装甲が余り役に立たない事が、実際以上に彼女に疲労感を与えていた 結局、『鳳凰』の『不壊』に頼って無様に受け止め続ける事七度、剣が並みのものなら既に5,6回死んでいる事になる (加えて、『無風剣』とはな・・・) ミチルの剣閃は「斬られた事に気付かない」と言われる程に鋭い・・・そして事実、殆ど空気を震わせる事無く迫る二刀流は、防御に徹してすら裁き切る事が困難に極まる 流石は世界大会72位という事か 体勢を半ば崩しながらも、何とか着地に成功する、同時に飛び苦無、弾き散らすとその背後に、微かな気流の乱れを感じる 「そこかっ!?」 だがそれは『ミチル』のプチマスィーンだ。空気のゆらぎの規模で判別出来なくも無いが、経験則から言ってこの種の囮攻撃を仕掛けてくる場合、罠は三重以上に張るのが常套だ 案の弱手側に出現する『ミチル』・・・だが、『クイントス』はあえて右側面に切りつける (左は・・・映像だ!) 爆音は衝撃の後に起こった 強烈なソニックブームの中でしかし、交差させた二刀流に囚われた『鳳凰』を、クイントスは驚愕の視線で見ざるを得なかった 一振りは音速超過の衝撃と大質量に耐え切れず半壊したが、それでも尚刀としての形を保っている そこに、クイントスは対峙している当の神姫ともそのマスターとも違う、第三の強烈な執念を感じ、思わず剣を引いた 三度、軽いが鋭い金属音が響く 『鳳凰』を引き戻していなければクイントスは一瞬で四等分にされていた所だろう 剣速は勝っているかも知れない、が、反射神経が追いつかない ミチルの技はまぎれも無くクイントスの力量を超えていた だが不思議と絶望感が沸かないのは何故か? 我知らず、クイントスは口の端に笑みを浮かべていた・・・武に生きる戦士としての性、実に度し難い悪癖であろう だが、それを武装神姫にプログラムしたのは人間だ つまり、人間というものがそも度し難い闘争本能を有し、その代理行使者として作られたのが武装神姫だ (そういう様に作られたのだからそういう風に振舞うだけの事だ) マスターの為とか、栄光の為とか、そういうものはクイントスにとってはある意味不純物ですらあったかも知れない 先刻の一撃は、ミチルに致命打を与えはしなかったが、かすりもしなかった今迄に比すれば幾分か「まし」であった 日本刀で闘う相手に剣を使った「受け」を行わせただけでも、である 尤も、受け止められてヘシ折れていないのも、その後こうして立っているのも、結局『鳳凰』の御蔭といういささか情け無い側面もあったのだが 武器では、ある意味勝っていたのかもしれない 「むぅ、なかなか粘るのだ・・・」 國崎 観奈は少々の苛立ちを隠し切れなかった アルティ・フォレストと闘うのが取り敢えず当面の目的であり、ファーストランカーも数名参加しているこの大会において、他の有象無象はいわば前座・・・そう言い切っても決して驕りではない程度には、『ミチル』の実力は確かだったからだ 加えて、『クイントス』は彼女からすれば無名でもあったし、マスターとの連携が良いとは決して思えなかった (・・・そういえば向こうのマスターは何もしていないようなのだ・・・) 今回、最初から空戦装備で出て来たクイントスに対して、川原正紀は一切の支援も支持も行ってはいない 実は普段からそうなのだが、当然その事実を観奈は知らない (何か企んでいそうなのだ・・・むむむ) 結局その慎重さが、却ってクイントスの助けになっているかも知れなかったが、明らかに疲弊しているクイントスを圧倒し切れないと考える程に、彼女は自身の神姫に対して不信を抱いてはいなかった 重い衝撃音と、鋭く耳障りな金属音が画面から響いたのは、観奈の思考がひと段落ついた瞬間であった 「!?」 鳳凰杯は全勝負バーチャルであり、現実や、次の試合にはその損傷も何も持ち越されるものではない だが、それでもその光景は彼女を焦らせるには充分足るものだった 「『ムラサメ・ディバイター』 が片方壊れてしまったのだ!!」 ミチルの反撃をいなした・・・いなしたというよりも、回避されると踏んで移動後予測地点を攻撃したミチルの攻撃に、クイントスが反応出来なかっただけに見えたが・・・クイントスは、最早画面越しに見ても判る程に凶悪な笑みを浮かべて、奇妙な文様の入った長剣を横手に構えた 『がぁッ!!』 横薙ぎに一撃。気流を大きくかき乱して、吹き飛ぶ様に後退するクイントス 深追いせずにその場に踏みとどまるミチル 『私に勝つ気が本当にあるなら・・・次の一撃で決めにかかる事を進言しよう・・・!もう二撃凡庸の攻撃を繰り出すならば、私はそれを見切るッ!!』 一瞬、ミチルが観奈を窺う様な表情を見せた 決闘ものの時代劇そのものの様な、馬鹿馬鹿しいまでに愚直なその挑発はしかし、観奈にとって好ましからざるものではなかった 「ミチル、そこまで言われて退く手はないのだ!真正面から切り伏せよ!!」 大きく頷くと、一気に駆け出すミチル。彼女は知らないが、シチュエーションとしては『クイントスVS司狼』の際の最後の相抜けの時と酷似している 否、厳密には既に試合内容そのものが酷似しているのだ・・・つまりはこの試合展開というのは『クイントスのペース』だったと言っても良いかも知れない・・・こちらも知らないが、少なくとも観奈は、これ以上クイントスに生半可な攻撃を仕掛ける事の危険性を感じていた 白影を引き摺りながら走るミチルと、蒼い矢と化したクイントスが接近する・・・剣速の相対速度は今大会屈指であっただろう がきぃっ!! 巨大なインパルスを伴ったクイントスの攻撃を、ミチルは破損した『ムラサメ』で受け止めた・・・一瞬後にはその残った部分も弾け飛び、ミチルの肩口にも『鳳凰』がめり込んだが、その瞬を稼いだのは紛れも無く今は亡き伝説の刀匠の意地であったろう・・・。そして、剣を解き放ったクイントスの頭部にもう一方の『ムラサメ』を滑り込ませる事は、それこそミチルにとっては一刹那の時があれば充分であった とはいえ、観奈には白化し始めたミチルを目の前にして、その勝利を信じる事は、ジャッジングマシンがクイントスの敗北を断定する迄難しかった こうして、『クイントス』の名がミチルと観奈の強敵録の中に刻まれたのである・・・残念ながら、川原正紀の名はその後ついぞ思い出される事はなかったのであるが 「満足かい?」 正紀ではなく、琥珀がそう語りかけた 「馬鹿な事を!敗北して満足する訳は無い!」 「その割には随分と嬉しそうだけど?」 珍しく悪戯っぽく、琥珀は笑った 頭をかく仕草。神姫にとっていかなる意味も無いその仕草が、彼女の照れを雄弁に物語っていた 「貴女の剣が、私をあれ程の強敵と戦わせてくれたのだ・・・感謝しているさ、どちらにも」 それだけ言って、“ALChemist”で買って貰った新品のマントを羽織って、クイントスは立ち上がる 「・・・決めたよ・・・来年度を私の槙縞ランキング最後の年にする事をな」 空を見つめるクイントスの寂しげな瞳に映っている神姫を、琥珀は既に知っていた 同時に、そこに映っていない者の中で、その内映る事になるであろう者にも、彼女は心当たりがあった (宿業か・・・僕はどれだけの数の戦士達の闘争と、その果ての姿を見る事になるのだろうか・・・) 同じくブースから出て来たミチルに駆け寄るクイントスの後姿を見送って、琥珀はその場を後にした 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ 鳳凰杯・まとめページ 注1 銃夢である。因みに筆者は「バイオレンスジャック」も好きである
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1683.html
雪と油・後編 何を言ってるんだこいつ?マスターがいない?マスターがいない武装神姫なんて普通あるわけが無いだろ。 「なんでか知らないけどさ、誰かに起動させられてマスター登録も無しに外に放り出されたんだ。装備と一緒にね。」 「・・・なんでそんな事を?」 「知らないって言ってるだろ?それでふらついてたらさ、いきなり上からたくさん雪玉が降ってきて」 埋もれてた・・・って訳か。 「で、これからどうするつもりだ?また彷徨うか?」 「そうだねぇ・・・ここに住んじゃダメ?」 「は?」 いきなり何を言い出すんだこいつは。オイル切れか?いや、オイルはさっきからずっと飲んでいる。 「だーかーら、ここあんたの家だろ?ここに住んじゃダメか?って事。」 「駄m「オッケーオッケー!大歓迎だよ!」 「ちょ、勝手n「他に行くあてがないなら、どうぞ」 「おい人が話s「ありがとう!」 「・・・もういいよ。勝手にしてくれ。」 こうして、山田家に新たな住人が加わった。 「名前は?」 「無いよ。」 「じゃあずっと油飲んでるからオイルで」 「うっわ、安直。」 家に戻った俺たちは、オイルと一緒だった装備の箱の中を見た。 「ちゃんと基本武装は一式揃ってるんだな」 「あたし軽い装備とこれがあればいいよ。あとあげる」 イーダが手に取った武器は「アンチムーバソード【エアロヴァジュラ】」だ。これ一本で十分らしい。 「あげるって言われてもな・・・礼奈、これ使うか?」 「・・・わかんない」 それでも試してみる、との事で、礼奈は残りの武装を持って部屋に戻っていった。 数十分後。 「何とかできたよ」 礼奈が持ってきたのは、ストラーフのDTリアユニットのところにイーダの装備の前輪部分(爪がある所)を工夫して取り付けてあり、さらにそこにアームパーツを付けて「六本腕」にしたものだった。 「これまた重そうだな・・・」 「レイナの装備チューンのセンスはカズアキのネーミングセンス並に悪いね」 「にはは・・・」 その頃のキルケとタマは・・・ 「どうして私たちはいつの間にか喋らなくなるんでしょうか?」 「わかんない」 とにかく、これからはもう少し会話に混ざる努力をしないといけませんね」 「がんばって~」 「タマ、あなたもするんですよ?」 第十一話につづく 前編に戻る ネコのマスターの奮闘日記
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8777.html
今日 - 合計 - ナイトヘッド - ザ・ラビリンス -の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時04分01秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/35690.html
炎深 ラビリンス・ウィスプ(UC) (火/水) (2) クリーチャー:マーフォーク/メルト・ウォリアー (2500) ■このクリーチャーは攻撃されない。 ■ターン中、自分が初めてクリーチャーを召喚する時、それが多色クリーチャーなら、その召喚コストを1少なくしてもよい。但し、コストはそのクリーチャーが持つ文明数以下にはならない。 ■相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにいる自分のクリーチャーの数が、バトルゾーンにいる相手のクリーチャーの数より少なければ、その相手クリーチャー1体を持ち主の山札の1番下に戻してもよい。 作者:Rose Crown フレーバーテキスト 思わぬ落とし穴は、突然訪れる。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1228.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ フブキ「祝『忍者型MMSフブキ黒い翼ver』発売~❤ これでようやく私の写真が、写真がぁ~❤」 アイゼン「……ま、今回でアンタの出番終わりだけどね……」 フブキ「え?」 アイゼン「……多分次は私の写真。……それも比較的更新は早いと見た」 フブキ「………(ぼーぜん)」 アイゼン「……ふふん(何故か勝ち誇るアイゼンさん)」 Web拍手 WEB拍手を「猫と仔猫(以下略)」のお礼画面に差し替え。 メッセージログにて、WEB拍手へのお返事を行っていました。 著:ALC あらすじ 敷地面積日本最大級のとある神姫センター。 そこで繰り広げられるバトルにはちょっとした特色があって・・・。 多人数参加型のバトルロイヤルを舞台にキワモノ神姫が目白押し。 高校生、島田祐一とストラーフのアイゼンを中心にお楽しみください。 登場人物+登場神姫の紹介 登場神姫の武装紹介 登場神姫の武装紹介(四姉妹編) 登場神姫の武装紹介(その他の神姫編) バトルロイヤルの特別ルールについて 天海市周辺施設紹介 用語集 コラボ大歓迎でした! えっちなのも大歓迎でした。 最新(?)情報 12/20 第35話:ネメシス ここまで来ればゴールは間近。 後一つだけ後日談的な事件が有りますが……。 10/10 第34話:Shuffle! 花の四姉妹乱れ咲k……。 あ、末娘居ない……。 6/3 第33話:Wizard`s Climber 中ボスはまたもやアルアクラン。 如何でもいいけど自分で書いてて アララクランに見える自分は某田村さんのファン。 お品書き 本編(第一部) インターミッション編 本編(第二部) 番外編ぷれころ 武装劇団 その他 コラボ編 18禁編 雑文編 リンク 本編(第一部) 第一話:鋼の悪魔と天使の刃(前編) バトルロイヤルで出会った刀使いのアーンヴァルとそのマスター。彼女らの目的とは・・・? 第二話:鋼の悪魔と天使の刃(後編) 刀使いのアーンヴァル、フェータとの再戦。アイゼンと祐一はどう挑むのか? 第三話:魔弾の射手(前編) フェータを襲う曲射砲撃。ハウリンのセタがバトルロイヤルに参戦!! 第四話:魔弾の射手(後編) セタとの再戦に燃える美空とフェータ。魔弾の射手にどう挑むのか? 第五話:姫と騎士(前編) イギリスからやってきた姫と騎士。その実力が今明らかに!! 第六話:姫と騎士(後編) アイゼンとレライナ。互いに最強装備で挑む戦いの決着は? 第七話:デルタ1 アイゼンに挑むデルタと名乗る神姫。不可解な攻撃に祐一とアイゼンは・・・? 第八話:舞姫と歌姫(前編) フェータとレライナ。凶悪剣士コンビに武装劇団が挑む・・・? 第九話:舞姫と歌姫(後編) 武装劇団に苦戦する剣士コンビ。勝利の鍵は・・・。え、力押し? 第十話:海だ山だ温泉だ(前日) 美空&リーナとデート? キャッキャウフフな日常編その1。 第11話:海だ山だ温泉だ(その1) ナイトライダーとメイド。なぜかそんな出だしで、旅行編の開幕です。 第11話:海だ山だ温泉だ(その2) ぷち水着ショー+海の家。そして埋る村上さん(謎)。 第11話:海だ山だ温泉だ(その3) サンオイルとスイカ割り。そしてまだ埋ってる村上さん(謎)。 第11話:海だ山だ温泉だ(その4) 温泉そしてジェイソン。今度の村上さんはロケットごっこだ(謎)。 第11話:海だ山だ温泉だ(その5) 狂気のカラオケ大会。そして村上さんのロケットごっこその2。 第11話:海だ山だ温泉だ(その6) 温泉で混浴。微エロ注意!?(←エロスはありません、悪しからず)。 第12話:夜の戦場(その1) 総集編っぽい現状確認の回。BBSネタ。 第12話:夜の戦場(その2) 四姉妹とその主。再開と対決へと続く夜の始まり…。 第12話:夜の戦場(その3) 夜の激戦。その一。 第12話:夜の戦場(その4) 夜の激戦。対戦カードが確定…、 第12話:夜の戦場(その5) ……そして、雨の夜の一夜へと続く。 第13話:土方京子 祐一と京子、雨の夜の一時。 インターミッション編 インターミッション01:プロローグ かつて出会ったその場所と、いつか交わした約束と…。 インターミッション02:CSC(その1) 失ったものと遺されたもの。 インターミッション03:原罪 咎の責とその所在。 インターミッション04:芹沢九十九 あるいは、幸せだった最期の日々。 インターミッション05:CSC(その2) 終(つい)に見る夢。終わりの始まり。 インターミッション06:武装神姫 そして、終末へのカウントダウン。 インターミッション07:おしまいの日 死の先を逝き。 インターミッション08:天使は滅びの笛を吹く 絶望から、這い上がり…。 インターミッション09:エピローグ せめて、救われたもの。 本編(第二部) 第14話:ファンタズマ 蘇るもの。 第15話:リ・インフォース 果て無き挑戦。後半での主役メカパワーアップはやはり燃えます。 第16話:史上最大の戦い 予選バトルロイヤル。フェータの前に立ち塞がる意外な『敵』とは? 第17話:クリムゾン・エア 砲撃VS爆撃。ある種の究極に挑むセタ。 第18話:きすみみ 天海最強の神姫、マヤアさん大暴れ。 第19話:メタルジャケット あの人とかこの人が大活躍!? 第20話:CHROMEHOUNDS 大会に挑むアイゼン。相対するは真紅のハウリン。 第21話:夜明けの翼 アイゼンの新たなる力。 第22話:THE SECRET WISH アイゼンとフェータの次なる相手は、それぞれ過去に苦戦をした神姫だった。 第23話:The Maestromusic これで二度目のフェータVSカレン。 第24話:Marionette Handler アイゼンVSデルタ。デルタのとんでもない能力、発動。 第25話:運命の系統樹 アイゼンVSカトレア。最強のライバルと最期の決戦。 第26話:よつのは 四姉妹VSフブキ。 第27話:この晴れた空の下で 託された意思と受け継いだ物。そして舞台は最後の戦場へ……。 第28話:shattered skies ~ソラノカケラ~ アイゼン カトレアのペアによる突入作戦立案。 第29話:フロントミッション タワー最下層での死闘。 第30話:フロントミッション2nd 本編におけるフェータの最終パワーアップ。 アイゼンのパワーアップ方式はサクラ大戦2と同じ方式……。 第31話:THE TOWER 最終ダンジョンの説明他。 案外キャラ多いですな……。 第32話:俺の屍を越えてゆけ 走ることの素晴らしさを文学的に表現してみました(嘘)。 第33話:Wizard`s Climber 最後の作戦会議。 第34話:Shuffle! 四姉妹-1VSアルアクラン×3。 第35話:ネメシス フブキVSアイゼン。 戦術は性能を覆せるか? 番外編 主に癒しとか笑いとかが摂取できるといいなと考えています・・・。 でも、癒し? そんなもの何処にあるんだろう・・・? ぷれころ 神姫と主の出会いの物語。ぷれ、はがねのこころをお楽しみ下さい。 ぷれころ(リーナ編) 孤独なお姫さまと、それを救う騎士のおはなし。 ぷれころ(美空編) 孤独の中に閉じ込められた少女が、その手を外に伸ばすそんなおはなし。 武装劇団 神姫が演じる演劇です。一風変わった物語をお楽しみ下さい。 第一幕:(勧進帳) 第2幕:(シンデレラ) 第3幕:(赤い靴) その他 リセット(ギャグです) 勝てない犬子にリセットの危機? パイソン(ギャグです) パイソンの二つ名を持つ極道のバイオレンスじゃない日常。 ネコドリル(ギャグです) マヤアさん寝床を作るの巻き。むしろポエマーな浅葱さんに萌え? 一撃殺虫マヤアさん(ギャグです) マヤアさんVS黒くてカサカサ動くアレ。勝敗の行方は如何に? パイソン・リターンズ(ギャグです) 赤外線投射機能付武装神姫と暮らす極道の平和な日常。 老兵、稲造(ギャグです) 伊藤組の用心棒、稲造老人とフェータのとある一日? クリスマスの来客(ギャグです) 聖なる夜に下着を漁る村上さんとマヤアさん。何やってんだこいつら。 大晦日の夜(ギャグです) 大晦日、コタツで和む祐一と京子の思い出話?。 伊藤組のとある一日 前編 後編 祐一、伊藤組を訪れるの巻き。 アラカルトチョコ(バレンタインネタ) 新キャラ登場。そして退場。奴はもう二度と出ない。 ネコデート前編 後編 マヤアとデートする祐一の受難。 ばかねこのなく頃に 神姫の仕業か、それとも魔女か!? でも魔女はでてきません。 ばかねこのなく頃に解 正解率100%の謎に挑め!! 予測のつかない超展開に全俺が泣いた!? 闇に咲く花 残虐な描写がありますので、おススメはしません。 このページの他の作品と同じ気分で読まない方が良い事を警告したします。 コラボ編 「犬子さんの土下座ライフ」特別編(コラボです) NEW 犬子さんとマスターさんが天海市遊びに来たら…? そんなお話です。 犬子さんの土下座ライフはコチラ。 18禁編 えろ分を摂取できる、かもしれません。 えろらぶ シリーズ アイゼン×祐一のえろすでらぶらぶなSS。 えろおな(18禁) ※18禁 島田祐一最大の危機。 えろこき(18禁) ※18禁 ストラーフなら、このネタは外せません。 えろきぐ(18禁) ※18禁 ついに『アレ』導入。 雑文編 本編および番外編とも何の関わりも無い雑文です。 バトロン小ネタ集(謎の雑文です) 1分で読めますのでお気軽にお楽しみ下さい。 神姫の構造と戦闘について(謎の雑文です) ALCのメモ晒し、神姫に対するALCの見解に代えて…。 とある三人のオーナーの会話 私の好きな神姫って…? リンク 犬子さんの土下座ライフ。 村上さんが通りすがっていたり、…さらには。 クラブハンド・フォートブラッグ 所々でアイゼンやフェータの影が…。 3Sが斬る! 神の御業か、悪魔の所業か。Sっ娘たちの他愛ないおしゃべりをお楽しみ下さい。 Heart Locate 過去の祐一とアイゼンが出演しております。 鋼の心~Eisen Herz~VS双子神姫~学生同士の大決戦!勿論ポロリはないよ!~ アイゼンVS黒餡。喜久子さまのジオスタ画像付き。 神姫ちゃんは何歳ですか? 國崎技研の商品を一部作品で使用しております。 読者参加企画『武装神姫うきうきバトル』跡地。 今までにお越し下さったオーナー - 人 本日お越し下さったオーナー - 人 昨日お越し下さったオーナー - 人 いずれの皆様にも最上級の感謝を・・・。 ご意見、ご感想、リクエストなど、御座いましたらどうぞお気軽に -- ALC (2007-09-13 01 26 43) 次回脳汁トンネルミッソンですねヒャッハー!!! -- テンチョーの中身 (2009-01-18 00 11 23) >テンチョーの中身さま。 今回は只の侵入口でしたが、意味も無く天海市の地下はトンネルだらけ、と言う設定を出したわけではないですぞ……。 そう、このトンネルが恐るべき戦場に……。なるかも知れない? -- ALC (2009-02-15 22 38 41) 期待している人ノ。ついでに「伊藤組のとある一日」の後編にも期待ノ -- 名無しさん (2009-06-03 10 39 19) ↑ 伊藤組の後編は、実はファイルが消えてしまったのでお蔵入りだったのですが……。……期待してくれる人が一人でも居るなら、ちょっと頑張ってみるッス。 -- 仔猫語(?)が感染った、ALC (2009-06-05 02 17 02) 楽しみにしていた「伊藤組のとある一日(後編)」があったので読んだ。 ……祐一と伊藤組組員の皆さん逃げてぇぇぇっ!! -- 第七スレの6 (2009-08-28 23 21 03) 番外アイゼンの性格がステキすぎです。本編の続き待っています -- にゅう (2011-07-12 23 22 37) 続きを楽しみにしてます -- 名無し (2011-07-13 20 34 09) 名前 コメント メッセージログ - - -
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/1285.html
ミッキーマウスIV 魔法のラビリンス 英名:The Real Ghostbusters 発売:1993年4月23日 開発:コトブキシステム(販売:ケムコ) 機種:ゲームボーイ* 概要 ゲームボーイ*黎明期に発売されたパズル風アクションゲーム。ケムコ版『ミッキーマウス』五部作の第4作。 FC版『ミッキーマウスIII 夢ふうせん』の続編として発売。北米版では『ゴーストバスターズ』、欧州版ではガーフィールドを主人公に据えた『Garfield Labyrinth』に差し替えられている。 WRTB 18 『クレイジーキャッスル』シリーズ キャラクター ミッキーマウス ミニーマウス
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2620.html
―――――2038年、8月31日――――― ……ぼくは、とぼとぼと帰り道を歩いていた 「元気出してください、殿。ほら、明日から学校ですよ、ね?」 ぼくの肩の上に乗って、そこから優しい声をかけてくれるのは、ぼくの大切なパートナーの『あかね』 『紅緒』という、サムライをモチーフにした武装神姫だ 「それに、他の店ならばまだあるかもしれないではありませんか」 「……そうは言っても……」 ぼくの元気が無い理由……それは今朝、あかねの鎧を壊してしまったから それで、買い直そうと何件かのホビーショップを回ったんだけど、なぜか紅緒のだけは在庫切ればかり 『そもそも売れ筋ではないから、最初から少なく発注する』そうで、買う人が五人もいれば売り切れになってしまうんだそうだ 『ここならあるかも』と言われて紹介してもらった場所は、なにやら大きな事件があったらしく休業中 入り口に張られた黄色いテープには大きく「KEEP OUT」と書かれていて 辺りには無数の機械……たぶん神姫だと思う……の壊れたパーツが散乱していた それなりに大きなそのビルの窓ガラスはいくつか割れていて、辺りを警察の人がせわしなく走り回っていた 近くにいた人に、ここは何と言う名前の会社なのかと尋ねてみると、さっきのホビーショップで教えてもらった、ぼくの目的地だった ……まったく、ついてないよ…… 明日から二学期が始まるから、学校の帰り道に友達とゲーセンに寄ろうと思ってたのになぁ…… 「えぇと……鎧が無くても戦えます!!」 さすがに無茶だから、それ…… 「…………殿! 殿! そこに何かがあります!!」 帰り道の途中、あかねが道端で何かを見つけたみたいだ 「ほら、その電柱の影に!」 あかねにいわれるまま視線を向けると、そこには小さな人が倒れていた……というより、神姫が落ちていた そのまわりには、その神姫のものと思われる武装が点々と散らばっている 「保護しなくては!!」 あかねは人一倍正義感がつよいから、こんなことを言い出したら止まらなくなる ぼくはその神姫と武装パーツをひとつ残らず拾い上げると、バッグからハンカチをとりだして、やさしく包んでバッグに入れた 「さぁ殿! 早く父上殿にお見せして、助けて差し上げなくては!!」 ぼくたちは、さっきまでの意気消沈っぷりをきれいさっぱり忘れて、帰り道を駆け出した…… ……これがぼくたちと、彼女……カインの出会いだった…… 第一話「ぼくとカイン」 ―――つづく――― もどる
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1504.html
「天使型チームにしよう」 「ありがとうございます、ご主人様!」 「流石、ダーリン」 俺は天使型チームを選んだ。 やっぱり違法改造武器経験者のアンジェラスがいるからバトルで楽が出来ると思うし、ルーナも前の闘いで楽々勝利してたから余裕があるだろう。 「えー!?アンジェラス達のチームじゃなくて、ボク達のチームを選んでよー!」 「お兄ちゃん、私頑張るから…私達のチームを」 悪魔型チームを選ばなかった事に抗議するクリナーレとパルカ。 気持ちが解らんなくもないが、これは俺が選んだ事だ。 文句は言わせない。 でもまぁ、ここは優し接しって説得するか。 「後で婪に頼んで、バトルをさせてやるから待ってろ」 「でも~」 「クリナーレは大人だろ。頭撫でてやるから大人しく待ってろ」 そう言いながら肩にいるクリナーレの頭を撫でてやると大人しくなった。 純情なものだ。 …でもちょっと撫でずらい。 「お兄ちゃんー私も撫でてください」 「はいはい、パルカも忘れてないよ」 クリナーレ同様、パルカの頭も撫でてやる。 うぅ~、手がつりそうだ。 「ご主人様、頭を撫でるのはご褒美じゃないんですか!?」 「まったくもって、その通りですわ」 「あーもう、しょうがないだろ。クリナーレ達が駄々こねるんだから、少しは多めに見てやってくれ」 「じゃあ、私とルーナには撫でるご褒美より、更に素敵なご褒美をくださいね!」 「わ、解ったよ。バトルに勝ったらな」 「約束ですからね!それじゃあルーナ、頑張ってバトルに勝つよ!!」 「はい、お姉様!」 俺は片方の手を使ってアンジェラスとルーナをバトルを行う筐体に入れる。 はぁ~、アンジェラスの奴はちゃっかりしてるなぁ。 撫でるより素敵なご褒美ねぇ~、何してやればいいかなぁ? あんまり良い案が出ない。 まぁ後で考えるかぁ。 「そんじゃあ頑張ってこいよ、二人共!」 「任せてください!」 「おちゃのこさいさいですわ」 こうして天使型チームのバトルが始まった。 違法改造武器を持たせたからといって、相手を殺す程の威力は無いように設定してあるから大丈夫だろう…多分。 …。 ……。 ………。 アンジェラスの視点 私がバトルを始める筐体に入ってから数十秒が経った。 そして最初に見た風景は浜辺でした。 とても透き通る海に晴天の空。 まるで海に遊びに来た感じです。 周りを見ると敵はいなく、ルーナだけがいた。 調度違法改造武器のインストールが終わった頃でしょう。 「ルーナ、武器の調子はどうですか?」 「う~ん、これといって違和感ありません。でも最初は頭の中がごちゃごちゃになった感じがしましたわ」 「大丈夫です、すぐに慣れますから」 「お姉様はまるで、もう違法改造武器を使った事がある口ぶりですね」 「エッ!?いや、何と無くそんな感じがしてね」 「そうなんですか?」 「そうそう、そうなのよ」 あ、危なかったです。 ルーナに既に違法改造武器を使って手慣れているとバレる所でした。 いつもおちゃらけているルーナは以外と鋭い所がありますからね。 気をつけないといけません。 「じゃあまずは武器を召喚しましょう。やり方はルーナでも解るでしょ?」 「はい、先程インストールされてその中のデータを見ましたから」 どうやら大丈夫みたい。 この調子ならルーナの事は心配なさそうです。 それでは私は自分の事に集中しましょう。 「グラディウス、召喚!」 私が高らかに声をあげると目の前に青白く光る剣が現れた。 アンダーグラウンドで使う剣。 昨日夜、ご主人様は性能はそのままで威力だけ低く設定した、と言っていたから遠慮なく攻撃できます。 私はグラディウスを手にとるといつもと同じ感覚になる。 バトルで殺し合う感覚に…。 駄目! 今回は普通のバトルです! 殺し合いじゃないです! 「沙羅曼蛇、召喚!」 隣で沙羅曼蛇を召喚するルーナ。 目の前に沙羅曼蛇が召喚され手にする。 「これがあたしの武器ですか。他の武器と違って扱いやすそうですわ」 どうやら沙羅曼蛇の事が気にいったみたい。 良かったですね、ご主人様。 「ルーナ、準備はいい?」 「はい。大丈夫ですわ、お姉様」 「それじゃあ…行きます!」 私は掛け声とともに空に飛ぶ。 ルーナも私の後を追っ掛けて飛んでくる。 空へ飛び、敵を探すが中々見つからない。 ヘッドのセンサーを使っても反応は無し。 これでは時間が刻々と過ぎていくだけ。 その時だった。 「ヤァアアアアーーーー!!!!」 「「!?」」 私達よりも上空から大声が聞こえた。 声がする方向にすぐさま振り向くと。 「ッ!?」 敵は太陽の背にいたので眩しくて直視できなかった。 おかげで目がやられ、敵に隙を見せてしまった事になる。 「クラエェーーーー!!!!」 ドカッ! 「グハッ!?」 私の腹に敵の蹴りがクリティカルヒットした。 そのまま敵の落ちる勢いで急降下する。 ダメージが高く、身体が動かす事が出来ない私は何も出来ないまま地面に落ちた。 ズドンー! 浜辺の砂に落ち砂煙が舞い、地面に落ちた衝撃で背中にもダメージをくらう。 強いです。 これまでバトルしてきた敵とレベルが違い過ぎます! 「まだ終わりじゃないよ!」 「エ、ゥッ!?」 敵の足がどかれたと思えば、今度は首を掴まれ持ち上げられてしまった私。 なんなの、この力は!? 「ハァーッ!」 敵は私を野球ボールのように投げ、近くにあった岩に投げつけられた。 ズガン! 「カハッ!」 さらにまた背中にダメージをくらう。 岩は私がぶつかった衝撃でガラガラと音をたてながら崩れおち、そのまま私も地面にズルリと落ちる。 この圧倒的な力の差。 はがたちません。 既に私のHPも半分以上削れています。 力なく私は後ろを見ると、リアウイングM‐88対消滅エンジンは使えない状態だった。 あれだけ地面や岩にぶつけらればボロボロにるのは当然。 これでもう空中に飛ぶ事はできません。 「こんなモノなの?弱いね、あんた」 敵が余裕を見せながら近づいて来る。 「…ハウリン型ほう…ですか」 私はよろめきながら立ち上がり相手を見据える。 「藍、よ。マスターの恋人の神姫と聞いてどれだけ強いのか期待していたけど、期待ハズレだったみたい」 「クゥッ!」 藍は鼻で笑うように私に挑発してくる。 ムカつきますけど、相手の方がレベルが高い。 ここは敵の挑発を我慢して次にどうやって攻撃するか考えないと。 あ、そういえば! 「ルーナ、大丈夫なのかしら?」 チラッと空を見上げる。 するとルーナはマオチャオ型と闘っていました。 苦戦しているみたい。 あのルーナが顔を苦しそうに歪めている。 あんなルーナの姿、初めて見ました。 バシ! 「アウ!?」 いきなり後ろから攻撃され右腕を羽交い絞めされ地面に倒される。 「敵が目の前にいるのに余所見するとはね。弱すぎて話にならない」 藍は心底残念そうに言う。 いつの間に私のバックを取っていたの。 確かに余所見をしていたとはいえ、一秒以下です。 どれだけ速く動けるのよ、こいつは! 「そんなにそのルーナという奴が心配ならここで見ていればいい。その間、アンタは私にこうやって捕まりながら何も出来ないけどね」 不敵な笑みしながら藍は私の右腕をギリギリと痛みつける。 クッ、これでは本当になにも出来ないまま負けてしまう。 いったいどうすれば…。 <I hope to transform into the person type> 左手に持っているグラディウスが私の心の中で言ってきた。 人型、変形? 何言ってるかさっぱり解らない。 けど、こんな状態で何も出来ない私よりもグラディウスが出来るというならそれに頼るしかないです! 「お願いグラディウス!」 <I understood!> 私がグラディウスにお願いするとグラディウスは白く光出した。 眩い光によって私と藍は思わず瞼を閉じる。 その瞬間左手に持っていたグラディウスに違和感を感じた。 いままで握っていた剣の感触が柔らかい人の手の感触になったのだ。 そう感じたらすぐに私の手から離れてしまった。 「ッキャアアァア!」 藍の悲鳴が聞こえた同時に眩い光が消えた。 するとそこにいたのは見たこともない武装神姫がいました。 容姿は顔が小さく銀髪のツインテックにアホ毛が二本で目の色は赤、体系は私と同じくらい。 そしてなんとも特徴的なのは八本の銀色に輝く翼に、右手に持っている巨大な剣。 持つ場所は真ん中にあって左右に鋭い両刃がある。 剣の種類では無い剣の形をしているのでなんて言えば解らない。 <Does not the master have the injury?> 「あ、あなたはグラディウスなの?」 <Yes.You are my master!> これまた凄い展開です。 私の剣が武装神姫になってしまいました。 ご主人様が改造したに違いありません。 あ、そういえば藍はいったいどうなったのかな。 さっきの悲鳴は藍の声だと思うけど。 <She is sleeping there> グラディウスが左手で示す先を見ると、そこにはグッタリと倒れている藍がいた。 いったい何の攻撃をしたらあの強敵な藍をあんな状態に出来るのやら。 「ていうか、『寝ている』という表現はちょっとオカシイよ、グラディウス。それにちょっとやりすぎよ、ここは殺し合いする所じゃないんだから」 <Apology> 「謝罪じゃなくて『ごめんなさい』て、言えばいいのよ」 <ゴメン、なさ、い?> 「そうよ。今度、日本語教えてあげる。さて、それよりもルーナの事が心配だわ」 空を見上げると、まだルーナはあのマオチャオに苦戦していました。 早く助けないと! でも私のリアパーツは使い物になりません。 これではルーナを助けるどころか、空を飛ぶ事もできません。 どうしよう。 するとグラディウスが自分の剣をプログラム化して白い光となって消え、手ぶらとなった右手を私に向けた。 まるで『こっちに来て』みたいな感じで。 <Please hang on to my back> 「え?背中につかまるの??あっそうか!」 右手はそいう誘いだったのね! グラディウスがルーナの所まで運んでくれる! なら迷う必要はありません。 私は二つのM4ライトセイバーを取り出し、一つ右手に持ってもう一つを口に咥える。 そしてグラディウスの左肩を左手で掴む。 「準備OKだよ、グラディウス!」 <I fly toward the enemy!> 「GRADIUS、GO!」 <GO!> 銀色の翼を羽ばたかせ空へと飛ぶグラディウス。 待っててルーナ! 今すぐ助けに行くから! ルーナの視点 「クッ!?しつこいですわよ!貴女!!」 「へっへ~んだ。もっとアタシと遊ぼうよ!」 「御免こうむりたいですね!」 「そんなこと言わずに、サァ!」 ズガン! アタシの右わき腹にマオチャオの錬の拳がクリティカルヒットする。 苦痛に顔が歪む。 圧倒的なレベルの差ではがたちませんわ! ダーリンから渡された沙羅曼蛇の力を発揮できないままこのまま負ける訳にいかない! 「一か八か!沙羅曼蛇、頼みますわよ!!」 <…神機妙算> 沙羅曼蛇だがそう言った瞬間。 アタシの身体は勝手に動く。 しかもかなり無理矢理な体勢で沙羅曼蛇の剣が敵の錬に向かって振り下ろされる。 ブオン! 「おっと~。危ない危ない。君、かなり無理矢理な攻撃にでたね、ちょっと驚いたよ」 「チッ!外れましたか!!」 「そうだね。しかもさっきの攻撃で身体が動かないじゃない?」 「…畜生、ですわ」 錬の言っている事は正しい。 先程の無理矢理な攻撃のせいで身体に負担を掛けてしまったのです。 身体の節々が痛くて空を飛ぶのもやっとのこと。 これでは空に浮かんでいる的。 「もっと遊びたかったけど、そろそろ残り時間がないからトドメいくね♪またね♪♪」 「…ごめなさい、ダーリン。アタシ、負けるかも」 「バイバイ!」 突撃してくる錬。 アタシは目を瞑り覚悟を決めた。 ズバッ! 攻撃音が聞こえ身構える。 けど、身体には痛みは走らなかった。 しかも攻撃音は打撃の音というより何かを斬るの音でした。 恐る恐る目を開けると、そこにはとても不思議な光景がアタシの目に飛び込みました。 アンジェラスお姉さまが二刀流のM4ライトセイバーで錬を攻撃していたのです。 それともう一人は銀色の翼を生やしている見たこともない武装神姫がいました。 「妹には手出しさせないわ!これで終わりよ!!」 「そんなのアリなのかニャ~!?」 「落ちなさい!」 ズバン! 「フニャ~…」 浜辺近くの海に落ちていく錬を一瞥して私は安心して溜息をはく。 と、その時。 「落ちる~!誰か助けてー!!」 アンジェラスお姉さまがヒュ~、と落ちていく。 あれ、よく見るとリアパーツを装着していません。 そりゃ落ちますよ、飛ぶものが無いのだから。 て、納得してる暇じゃなかった! お姉さまを助けないと! 「お姉さ…あら」 アタシが助けよとしたら、もう一人の知らない武装神姫がお姉さまをお姫様だっこで助けました。 ふぅ~、もうお姉さまたら、心配かけるんだから。 でも、あの神姫はいったい誰なのかしら? アタシに向かって飛んでくる謎の神姫にお姫様抱っこされているお姉さまが来る。 「大丈夫、ルーナ?」 「えぇ、大丈夫ですわ。所で、今お姉さまをお姫様抱っこしているの誰ですか?」 「あ、あぁ~。この人はね」 <Hello. I am Gradius> 「グラディウスなの!?この神姫が!?!?」 驚きの真実! さっきの剣が今私の目の前にいる神姫だというの!? <I have surprised you.I'm sorry> 「…う~ん、確かに驚いたけど。でもまぁ、いいです。アタシは助かって、しかもバトルに勝てたのですから」 先程からいかにも機械音で作られた女の人の声が『Battle end』の声が聞こえる。 バトルの終了をつげる指示だ。 はぁ~でも今回はかなりきついバトルになりました。 「ルーナ、ご主人様の所へ帰りましょう♪」 「はい、お姉さま。でもその格好のままで行くとダーリンは多分笑うでしょうね」 「格好?は、はわわわわ!グラディウス、今すぐ離しなさい!!」 <With what?> 「お姫様抱っこのままだとマズイからです!」 <Really good?Master fall on ground> 「あうぅ~そうでした!?今の私は飛べないだったんだ!」 グラディウスの両手に抱かれながら慌てるお姉さま。 あまりのお姉さまの慌てっぷりに言うのが遅れてしまい言うタイミングが無くなってしまったけど、ご主人様はこのバトルをズーッと見ているハズです。 つまり、今どんなに騒いでも時既に遅しです。 でもそんな事に気づいてない、お姉さまが可愛いです。 「もういい、このまま帰るよ!」 「そうですね♪」 <? The reason why the master panics is not understood why> グラディウスが疑問に思いながらアタシとアンジェラスお姉さまはご主人様の所に帰った。 …。 ……。 ………。 天薙龍悪の視点 「よっ!お疲れさん。よく勝てたなぁ、最初は冷や冷やしたぜ」 俺は両手を横に添えながらアンジェラスとルーナを手の平に移動させる。 おっとと、フラフラと手の平の上で女の子座りをしてしまう。 あぁ~、これは相当疲れてるな。 でもまぁ相手が相手だからなぁ、なにせファーストランカーの神姫だからね。 「ほら、ご褒美だぞ」 二人の頭を撫でててやった。 ルーナは満足そうな顔をしていたが、アンジェラスは少し不満そうだった。 「やっぱり、頭を撫でるだけですか…」 「え?いやだっていつもこうして…あ、そっか!」 「私がバトルする前に言いましたよね」 「そうだったな。頭撫でるよりももっと凄いご褒美が欲しいと」 すっかり忘れてた。 と、言っても、なにかご褒美するものがウムゥ!? チュ~~~~ 「チュッ…これで一応、満足しときますね」 「ナッ!?オマッ!キスを…」 アンジェラスが俺が褒美を考えてる隙に俺にキスしやがった。 あ~ビックリした。 しかし、アンジェラスの奴も大胆な行動にでるようになったものだ。 成長した、と言うべきかな? 「あちゃ~、負けちゃいましたよ先輩」 自分の髪の毛を弄りながらこっちに来た婪。 胸の両ポケットには不貞腐れてる藍、それと対照的にニコヤカに笑っている錬。 「でも先輩~オリジナル武器は卑怯ですって~。しかも武器が武装神姫に変身するなんてきいてませんよ~」 おやおや、プク~ッと頬っぺたを膨らます婪。 珍しくご立腹みたいだ。 「あぁ~残念です~。もし先輩が負けたら、あんなことやこんなことをお願いしようかな~と思ったのにぃ」 「あは、あはははは…」 アンジェラス、ルーナ、勝ってくれてありがとう。 マジでありがとう。 俺の貞操が守れた。 「アニキ~、早くボク達にバトルさせえてよー!」 「そうですよ、お兄ちゃん」 「痛い、痛い。解った、解ったから耳を引っ張るなって!」 両肩にいるクリナーレとパルカが俺の両耳を引っ張る。 結構痛いです。 「なぁ婪もう一度バトルしてくれないか?クリナーレとパルカがだだこねちゃってさぁ~」 「いいよ♪条件付だ・け・ど♪♪」 ウッ…なんか嫌な予感。 どうせ先程言った『あんなことやこんなことをお願い』のとかじゃないだろうなぁ~。 「先輩が負けたら『先輩がアタシにエッチな事をいっぱいしてもらう』という条件ならいいですよ♪」 ウワ~ッ!? 余計にたちが悪い条件になりやがった! これはなんとしてもクリナーレとパルカに勝ってもらわないと! 「クリナーレ、パルカ。絶対に勝てよ!負けたら俺が婪に食べられちゃうんだからな!?」 「大丈夫だって。ボク達を信用してって」 「婪さんの思い通りにはさせませんから!」 気合十分な二人。 うん、これなら大丈夫だな。 「よし!じゃあ二人とも頑張ってこい!」 「「はい!」」 二人を筐体の中に入りバトル開始を待つ。 アンジェラスとルーナは俺の右肩で一緒に見学する。 今日一日中はバトルするのもいいだろう。 それに久々に婪と遊べたんだ。 こんな日もたまにはいいだろう。
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/8.html
【武装神姫 MMS,Type RABBIT】 【WAFFEBUNNY】 「任務……完了」 戦場と言う名の地獄を潜り抜けてきた心は何を思うのか レンズの奥の決して見える事の無い瞳は、何を写すのか 黙々と任務を完遂する彼女たち、ある者は不幸にも生き延び、再び地獄に舞い戻り、ある者は死に、地獄へと突き落とされる 戦場を、兎が草原を飛跳ねるが如く、駆け抜ける 『兎型MMS ヴァッフェバニー』 ヴァッフェバニーはハウリン、マオチャオと共に第二弾として発売された神姫だ、 特殊部隊の兵士の様な佇まいの通り、強襲任務やゲリラ戦を得意とする。中~近距離の射撃戦に置いてその能力を発揮するが、フォービーブレイドによる白兵戦能力も高く、オールラウンダーに近い特性を持つ。 またサバイビバリティ能力が極めて高いのが特徴で、戦闘時の生存性に優れている。 装甲は極端に厚い箇所も無いが薄い箇所も少なく、安定した防御能力を誇り、かつ運動性、柔軟性はトップクラスと言える。 【基本能力】 ヴァッフェバニーは白兵戦闘のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+3) 【格闘基本値】(+3) 【回避基本値】(+3) 【特殊】射程10以下の敵からの射撃攻撃【威力】(-1) 【技能】 ヴァッフェバニーはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 ヴァッフェバニー 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《鉄壁》 《間接砲撃》 《狙撃》 《待機攻撃》 《複数目標攻撃》 《ステルス》 《掃射攻撃》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》 《速攻フォーメーション》《集中砲火フォーメーション》 《防御フォーメーション》 《砲撃フォーメーション》 【基本性能】 【射撃修正】(+1) 【センサー性能】(+2) 【速度】(6:走行/VTOL) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 5 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(±0) 【HP】 ( 24 ) 【パワー】 ( 5 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 5 / ±0 / ∞ アーミーブレイド / 9 / ±0 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 カロッテP12 / 7 /+6 / - / - / - / 6M / × / × カロッテTMP / 8 / +2/ ±0/ -/ - / 6M / × / ○ STR6ミニガン / 10/ -3/ -1/ -4/ -/ 12M / ×/ ○ 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ KO-204スコープ /《射撃+1》 《センサー性能+2》 胸部 / (0)/ buAM_VLBNY1アーマ- /《HP+2》 《装甲+1》 脚部 / (1)/ WFブーツ・タイプ・クレイグ /《HP+2》 《装甲+1》 《速度+1》 背部U / (2)/ リアブースターJRv21+exSBT /《VTOL》 《追加ラック(アーミーブレイド搭載)》 武装 / (2)/ STR-6ミニガン 計 /( 5 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2802.html
残虐描写が多数存在します。そういったものに嫌悪を抱かれる方は戻ることを推奨します。 武装神姫草創期、それは同時に武装神姫の暗黒時代でもあった。 規定がおざなり且つ曖昧で違法を裁くものが存在しなかった当時は過剰強化された自作武装が表立って猛威を振るい、又は神姫を全く別の物に造り替えてもCSCさえあれば公式バトルに参加出来るような、正に混沌を極めた時代であった。 現在ではオフィシャルの設立、積極的な介入により規定は正確に設定され一応の安寧が訪れているが、その混沌の渦中で破壊された神姫の数は確認されただけでも当時稼働していた全ての神姫の一割に昇ると言われている。 戦いに敗れ破壊される神姫、オーナーによって狂わされた神姫、名誉の為に自害を選ぶ神姫。そうした光景が決して珍しいものではなかった当時を、生き残った神姫達とそのオーナー達は「十五センチの地獄」「世界最小の戦場」「血は流れなかった戦争」等と様々な名称で表現している。 …これはそんな混沌とした時代を潜り抜けた一組の神姫とオーナーの物語である。 そのオーナーはとても幼く、新品のランドルセルを背負っていた。神姫の方も何の変哲も無い、強化改造や自作武装が普遍していた当時ではむしろ異常と言える無改造のストラーフ型であった。 無邪気にバトルに赴く彼らを見た神姫オーナーは誰もが思った。何も知らず神姫バトルの世界に踏み入れてしまった為にストラーフ型は誰かの武装の実験台になり、幼いオーナーにはパートナーを失った傷痕が取り残される。閉鎖的な環境は他人を助けると言う人道的な選択を凍結させ、ただ冷淡と一組の死別を予知させていた。 しかしその予知は大きく外れることになる。ストラーフ型は勝ち続けた。自身は非改造の公式武装にも関わらず自作武装や強化改造を施された神姫を相手に互角以上に戦い、時には最早神姫とは言えない異形の怪物さえも捩じ伏せた。 幼いオーナーはただ応援するだけ。ストラーフ型に何か特別な改造を施された形跡は無く、また強化された武装やオーダーメイドの武装を使うのでもなく、ただ公式の武装だけで、実質何の援助も無しに勝ち続けていく。 何故そんなに強いのか。あるオーナーの質問にストラーフ型は「私はマスターが信じてくれる私自身を護る為に戦っているだけ」と答えている。いつからかストラーフ型は『鬼子母神姫』と渾名付けられた。 …。 …。 …。 泡のように浮かんだ1が弾けて0に溶ける。目覚ましたイシュタルに映ったのはそういう世界だった。ここは神姫の夢の中。広大なハードディスクの中でポツリと浮かぶAIの中。マスターに自分の中身を点検させる度に訪れる異世界である。ただ普段と異なり自分は自分の中に拘束されて身動きが取れない。どうしてこうなっているのかと今にまで至る経緯を振り返る。 休日ということで普段よりも遅くに起床。今朝のマスターの朝食はバタートーストとベーコンエッグとレタスとトマトのサラダ。早めに部屋の掃除を終え電車に乗ってエルゴに。エルゴでマスターは自分の部品と何かの本を買って修理室を借り整備を済ませる。ジェニーと雑談をしていたら日暮夏彦にAIの調査を頼まれたので引き受けた。調査後バトルに繰り出したが満足の出来る強敵とは出会えなかった。帰宅時に神姫狩りに襲われてマスターの無事と引き換えに連れて行かれてしまう。 ということは今ここは神姫狩りのパソコンの中か。素体との接続は保たれており、手が入れられていないことに安心する。マスターと一緒に設計した素体だから他人に解体されていたらどうしようかと思った。そして自分とマスターとの大切な思い出には閲覧記録が無いので二度目の安堵をする。 予想通り今は自分に蓄積されている戦闘データをコピーしているらしい。現状を把握したところでセキュリティの眼を盗んで感覚を広げ今自分の居るパソコンの中を調べる。自分の一部を有象無象のデータの中に飛び込ませ今自分が欲している情報だけを持って来させた。神姫狩り達の行動は非合法とされる賭けバトルへの参加、自作武装の強奪なんて小さな悪事の他、何と世界的に禁止されているはずのMMSの軍事利用を研究している組織とも繋がりが有ることが判明した。 高名な神姫は貴重且つ膨大な戦闘データを持っている。自分もまたそこら辺の神姫とは比べ物にならない戦闘経験を持つ歴戦の兵であると自負していた。それを考えればそれを狙う神姫狩りが自分を狙うというのは正しい審美眼を以て行われた犯罪とも言える。 しかし、それはそれ、これはこれ。他人の神姫のデータを不正コピーさせているパソコンをネットに繋げたままにしているのは迂闊としか言いようが無い。御蔭で衛星を通して今居る場所を割り出す事が出来た。今居るのはエルゴからはそう遠くは無い場所にあるビルの中だ。今直ぐ日暮夏彦にメールを送れば数時間後にはマスターの下に帰れるだろう。だがそれはしない。 武術の達人曰く「武を振るうは下策、その時すでに護身は失敗と心得よ」。それは理解してる。このまま何もせず他人に任せた方がずっと安全だ。けれど悪党を見て自分は何もしない言うのは寝覚めが悪く、調整したばかりの身体を試してみたい気持ちも有り、何よりマスターを傷付けた連中をわざわざ警察に任せ懲役云々で済ませるのは例えマスターが許しても自分自身が許せなかった。…と言うわけで。 「なっ…なんだよ、これっ!」 世界を流転させる。自分を縛り付けていた施錠は藻屑と消える。AI複製ソフトは台無しになり元も子も無くなる。幾らこの世界の向こう側から指示を出そうとも、もう遅い、パソコンの中を調査している間にハッキングを掛けてオーダーの支配権は全て奪い取った。もうここは「私の」世界だ。 世界は流転する。自分自身を砲弾として向こう側の世界に撃ち出す。海の様に緩やかな世界から抜け出した途端、不自由な重力が身体を縛る。二次元の物は三次元に。0と1は隅に追い遣られ赤ん坊が産声を上げている。パソコンの中の世界とは違い、現実世界は思い通りにはならない。だからこの瞬間だけは胸が高鳴った。 感傷に浸る暇も無く素体の中で目覚めたイシュタルは目覚めとほぼ同時に駆け出して慌しくパソコンを操作していた痩せた男の手に昇る。そこから息も吐かせず身体を駆け上がり、その途中で胸ポケットから奪ったボールペンを額に突き立てた。 「なぁ、んがっ?」 混乱、覚醒、襲撃。現実の変動に男の認識が間に合っていない。その隙に首の後ろに回られて、ドスンと一撃。走馬灯に馳せる暇も無く即死する。 神姫にプリインストールされているロボット三原則などイシュタルにはあってないようなものだ。人間にとっての憲法や法律と同じもので守る必要が有ると思えば守るし破っても構わないと思えば平気で破れる。 「…ふむ」 イシュタルは崩れ落ちる人体に巻き込まれる前に着地。神姫である自分にも罪悪感なるものが存在するのか殺めた手から後味の悪い感触が伝わっきたが、大したものでもないので無視する。 それよりも次はどうするか。残り二人とその神姫達は皆殺しにするのなら一人づつ静かに消していくのが効率的だ。全身から電磁波を飛ばしその反射波をレーダーとして建物の中の構造と人物と神姫の動向を把握する。 キッチンで女が調理をしている。リビングで男が飲食している。玄関にフォートブラッグ型と紅緒型が将棋をしている。洗濯機の前でジュビジー型がアタフタしている。小部屋でムルメルティア型が射撃訓練をしている。冷蔵庫の近くでストラーフ型が食材を運んでいる。小皿に乗せたコーヒーカップを持ったエウクランテ型がこちらに向かっているので急いで駆け出した。 「マスター、コーヒーを持ってきました」 出会い頭にエウクランテ型をボールペンで殴打。小皿とカップを奪い取り音を立てさせないよう床に転がした。エウクランテ型は混乱しながらもイシュタルを認識し後方に跳びながら体勢を立て直す。 「貴方一体どうやって…いやそれよりも、貴方、マスターに何をしたの!?」 自分と大差ないストラーフ型の向こうに何倍も大きな人影が倒れていた。身動きどころか呻き声すらも上げないマスターの姿は否が応でも嫌なものを連想させ、それを振り払うように声を張り上げる。 「君のマスターは『君の仲間に』殺された」 イシュタルは嘘を吐くと同時にイシュタルはエウクランテ型に接近し押し倒した。首を絞めコアとCSCの接続を捩じり切る。 真実を教える必要は無い。大事なのは相手が全く想像していなかったことを言い放って、その意味を考えさせる事だ。一瞬の隙が致命傷に繋がる場において口先三寸ほど有効なものは無い。 電磁波を使ったレーダーで今のエウクランテ型の大声を聞き付けた人物は居ない事を確認する。 「マスターを苦しめた武器を私が使う事になるとは」 流石にボールペンは取り回しが悪いので物言わぬエウクランテ型からエウロスとゼピュロスを拝借した。そして誰にも見つからないように音を立てず隠れながら自分のCSCが発する電磁波の周波数も書き換え対神姫センサーにも引っ掛からないように移動。先ずは誰とも一緒に居ないムルメルティア型だ。 確か向こうの神姫には自分と同じストラーフ型が居た、それを利用させてもらおう。表情の違和から別の神姫だとばれないよう俯きながら如何にも悲しい事が起きた後の様な重い足取りでムルメルティア型が居る小部屋に侵入する。 「おぅ、ストラか。…どうした、またマスターに怒鳴られたのか?」 「そうなの…マスターが…」 ムルメルティア型は気付いていない。イシュタルはちょっと自分を褒めたくなった。それを抑えて可哀想なストラを演じながらも何も言わずにムルメルティア型の胸に飛び込む。 「しょうがない奴だなぁ。今から一緒にヂェリカンを飲もう。愚痴を聞いてやるから」 気の良いムルメルティア型の胸にそっと手の平を重ね、微弱な電気をエネルギー供給路に流し込み強制的に停止させた。 「おっと」 自我を失い崩れ落ちるムルメルティア型を床に降ろして胸のハッチを開きCSCに電磁波を利用したハッキングを仕掛ける。 手から発する電磁波の周波数を調整、イメージとして自分の手をクレイドルに、素体をパソコンに変えてムルメルティア型に自分のAIをインストール。セーフティを外す為に正規のセキリュティソフトが取り除かれていた御蔭で楽に侵入出来た。バックアップをクラックしオーバークロックを掛けてメモリに過負荷を与える。全てを書き換える必要は無い、とりあえず自分以外のものは全て倒すべき敵であると錯覚してもらえればいい。 エラー、バグ、メッセージ、レジストリの抵抗を一切踏み躙ってムルメルティア型のAIをそういう風に作り変える。自分一人で全てを倒すのは大変だが二人、それも敵の仲間を裏切らせたとなれば敵に対する衝撃は大きく殲滅作戦も遣り易くなる。 僅か五分足らずでハッキングを終え、再起動させらたムルメルティアの眼には光が無く、そこに居るのはイシュタルの命じられるがまま動く人形だった。 「派手に暴れて来い」 「了解、マスター」 ムルメルティア型には自分の武装を装着させてからリビングに向かわせ、その後ろをイシュタルは誰にも見つからないように隠れながらもついていく。 リビングでソファに腰掛けていた男は酒を飲んでいた。飲み始めてから随分経っているのかアルコールの臭いが充満していて自分の神姫を見る視線にも焦点が有っていない。直ぐ近くで起きた異変もそこに倒れている仲間の死体にも気付かずまだ大物を捕らえた達成感に酔っている。 「ぁー? 今日くらいはいいだろぉ、なんたって大物を捕まえたんだからなぁ」 酔いの所為かムルメルティア型に砲口を向けられても、それはただの威嚇だと思っていた。しかしその予想に反し3.5mm主砲は唸りを上げ徹甲弾が酒に蕩けた目玉を四散させる。 「ウギャァァアアアアアア!?」 自分のマスターの悲鳴を気にも留めずムルメルティア型は接近し鋼芯を叩き込んだ。元々最大級の火力を誇るそれは違法改造によって最早人を殺傷出来る凶器と同義であり易々と人肉を食い破って内臓に風穴を開ける。 血の噴水に床が汚され自らを赤く染め上げてもムルメルティア型は止まらない。生存本能に振り回された両腕を無視して人体に穴を開ける作業に没頭する。肝臓と腎臓が穿たれ激痛にのたうちまわり、とうとう左胸の上に標準が合わせられたところで、 「何やってるんだよ、ルーティ!」 悲鳴を聞いたストラーフ型の放ったウラガーンに妨害され玄関に居たフォートブラッグ型と紅緒型、洗濯機の前でアタフタしていたジュビジー型も駆けつけた。全員、只事ならぬ事態を感じ取っていたのか武装している。 「クレナイは田西さんとクウを呼んできて! 念の為、ユーは僕のマスターのところに!」 「心得た、直ぐに戻ってくる!」 「分かりました!」 ストラーフ型の指示によりジュビジー型はキッチンに向かい、紅緒型はイシュタルが居る方に向かい、残ったストラーフ型とフォートブラッグ型が暴れ回るムルメルティア型に応戦する。 イシュタルは壁の上に立つことで紅緒型から見つからないようにやり過ごし音も無く紅緒型の背後に降り立つと振り向かせる暇も与えず首を掴んで中の回路を捩じり切った。 残るは洗脳したムルメルティア型と戦っているストラーフ型とフォートブラッグ型と、キッチンから動こうとしない女性とそれを護るジュビジ―型。建物の中を調べられ自分達の犯罪行為の証拠を見つけられる事を恐れてか警察や救急車を呼ぶ気配は無い。それはイシュタルにとっても好都合な事なので恐怖で気が変わらない内に女性とジュビジー型から始末することにする。 「大丈夫ですよ、マスター。きっと畑野さんなら無事です…」 キッチンではジュビジーがリビングの惨劇を己のマスターに教え、慰めていた。女性は神姫達に任せれば大丈夫だからと自分はキッチンの隅で縮こまっていることを選んだようだ。キッチンの出入口から女性とジュビジー型の居る場所までは大分距離が有る。 ムルメルティア型にしたように仲間のストラーフ型の振りをして近付くことも考えたが、武装の有無から怪しまれるかもしれない。出入口からジュビジー型を操作することも出来るが遠距離から神姫を操るなると自分のバッテリーを大量に消費する上に命令から行動までにタイムラグが生じ女性を逃す可能性も有ると判断し真正面から堂々と忍び込んだ。 特に神姫であるジュビジー型には一瞬でも見られてはいけないので特にそれを気にしつつ少しづつ接近していく。勿論、リビングでの戦況の把握も忘れない。ムルメルティア型があっさり負けてしまわないよう祈りながらも物陰から物陰に移動し壁を這い蹲って天井を走り、数分掛けて何とか彼女達の真上の天井に立つ。 ゼピュロスを投げ一人と一体の視線がそちらを向いている内に落下、女性の首筋に着地して振り返りながらも一閃。エウロスの刃で頸椎を切断し、混乱と恐怖の中で絶命させた。 「なっ、貴方は…っ!?」 ジュビジー型の驚きを余所に問答無用でCSCを狙い突くも、エウロスは固い装甲に遮られる。 「無駄です!」 「そうかな」 ならばもう片手での正拳突きを繰り出した。これも装甲に止められたが問題は無い。拳から装甲を通してジュビジー型のCSCに電磁波を流し込むことで強制的に停止させ、今度こそCSCを貫いた。フィクションの拳法に頑強な鎧を着た相手に自分の気を通してダメージを与える鎧通しという技が存在する。神姫であるイシュタルは機械の動力である電気を気の代わりにすることで神姫流の鎧通しを編み出していた。 「さてと」 一人と一体を暗殺した後でもリビングでの戦いはまだ続いている。人間の方は皆殺し終えたのだからもう隠れる必要は無いと判断してイシュタルは堂々とリビングで姿を見せる。ムルメルティア型のオーナーだった男は出血多量で死んでいた。 「な、お前は…っ!」 ムルメルティア型は大分傷付けられていたが致命的という程でも無さそうだ。イシュタルは安心して近くに居た、又同型と言う理由でストラーフ型に襲い掛かる。エウロスの刃先を副腕で持ったグリーヴァで受け止め両手に持ったコートとコーシカで突き出された腕を斬り落そうと振り上げたがイシュタルは斬撃より一歩早く腕を引いて、ならばと繰り出された追撃の回し蹴りも脚が胴を捕らえると同時に衝撃と全く同じ方向に跳ぶ事で完全に威力を完全に殺しつつも距離を取った。 着地し無防備になったその瞬間を狙いフォートブラッグがイシュタルを狙撃しようとしたがムルメルティア型によって妨害される。操られた3.5mm主砲が仲間の足を引っ張った。 「くそっ、とっとと目を覚ませ! お前の相手は俺じゃねぇだろぉ!」 ストラーフ型がロークのガトリング銃口を突き付けた先にもうイシュタルはおらず、瞬間すぐ間近にまで迫っていた。放たれた拳がストラーフ型の胸に当たる寸前で副腕で受け止められるが、それなら副腕に触れる手から電気を流し込む。本来ならこのまま先のムルメルティア型、ジュビジー型と同じ運命を辿るはずだったストラーフ型は何と直感で嫌な気配を感じ取り電気がCSCに至る前に副腕を強制排除することで逃れた。 「ほぉ」 理由は分からないが、よくぞ破った、流石は自分と同型と口には出さないが自画自賛。自分の必殺技が破られたところで平静は揺るがない。イシュタルは蛇行しながら走ることでジーラヴルズイフの狙いを乱し格闘戦に持ち込んでエウロス一本でコートとコーシカの二刀流を相手に圧倒する。改造と非改造の性能差を埋めて凌駕する技術と経験の差がストラーフ型を追い詰めコーシカが弾き飛ばされた。大袈裟に距離を取ろうとしているストラーフ型をつまらなさそうに笑う。 「弱いな。そんなだから、自分のマスターさえ守れないんだ」 「…!」 平静を保とうとしていた感情の琴線がピクリと動いた。 「一体マスターに何をした!」 「殺した。そこに死体があるぞ、見てくるか?」 「…貴様ァァッァアア!」 まるで明日の天気でも話しているようなその口に目掛けて、過剰負荷を掛けてでも一瞬でブースターを最大出力にまで噴出させ防御も何も考えない特攻を仕掛ける。触れれば何もかもを壊してしまいそうな純粋な憤怒、確かにそれを真正面から受け止めるのは恐ろしいがそういうものほど折り易いものは無いことをイシュタルは知っていた。 だから身を屈めるだけでも容易く無防備な真横を取ることが出来、エウロスの切っ先でストラーフ型のCSCを貫く。 エウクランテ型を嵌めた時とは異なり今度は嘘を吐かなかった。不安は心を揺らがせ怒りは眼を曇らせる。言葉責めは戦闘の常套手段だ。尤も、スポーツマンシップに反するので公式の試合では使えないのが玉である。 兎にも角にも残るはフォートブラッグのみだがそれも直ぐに決着が着いた。 「くそっ、くそっ…くそぉおおっ!」 ムルメルティア型を盾にしたイシュタルに力押しで接近されフォートブラッグ型は成す術も無く殴り壊される。今際の断末魔がフォートブラッグに出来た唯一の抵抗だった。これでビルの中で動くものはイシュタルとムルメルティア型だけになる。そのムルメルティア型も自由意思は存在しないのだから実質はイシュタルのみ。 後始末をしなければならない。三人も殺せば自分の廃棄処分は免れない事は理解しているのでそうならないよう今の状況に細工を加える必要がある。 「止まれ」 「了解、マスター」 命令に従って自ら停止するムルメルティア型を再びハッキングし最後の役割を命じる。警察はこの殺人事件調査する際、真っ先に神姫のメモリを閲覧するだろう。それを見越してムルメルティア型のAIとメモリを「度重なる違法改造で狂ってしまった」と書き換えて、この惨劇の犯人に仕立て上げさせようとしていた。 やや苦しい言い訳だが上手く騙し通せる自信が有る。改竄された形跡を残さないと言い切れるのも有るが、何よりも証拠が無いからだ。神姫に指紋なんてものは無いし頭髪にしても同型が居る。電磁波を使ったソナーでカメラが無い事も確認済みで唯一の手掛かりは神姫の中身だけ。 そして最後にして決定的な証拠である自分自身の記憶でさえも問題は無い。ムルメルティア型のAIとメモリの書き換えを終えたイシュタルは最後の仕事として自分の胸元に手を置いた。「自分自身の心と記憶を書き換える」。ここでやったことの記憶を全て消せば自分はただの被害者であり人間を攻撃出来ないノーマルの神姫だ、オフィシャルもそれは疑わない。 薄れゆく意識、失っていく記憶、消えていく自我の中、殺人姫は満足げに微笑んだ。